政権交代という景気刺激策

アメリカでは、4年に一回の大統領選が行われている。オバマ民主党候補が優勢という。オバマ大統領が実現すれば8年ぶりの民主党政権が誕生する。日本では細川、羽田政権のごくわずかな期間を除いて、自民党中心の政権が続く。

実際には自民党の中で政権交代が行われている。したがって、衆院選挙とは関係なく首相が代わる。日本はアメリカと違い、議員内閣制である為、首相は間接的に選出される事はわかってはいるが、国民の意志とは関係なく、1年ごとに首相が代わっていくという事にはやりきれなさを感じる。

海外からも信頼を無くしている。本来なば、G8の議長国である日本が中心となって開催されてもおかしくない金融サミットがNYで行われる。もしも、小泉首相が継続してやっていれば、日本で開催するという選択肢もあったのではないか?初心者マークをつけた日本の首相には任せておけないというのが各国首脳の本音であろう。


やはり、自民党の中だけでの政権交代では限界がある。もしも、2大政党で制限交代がなされていたとすると、つまらないことで、党内から首相おろしの声はでにくいであろう。アメリカ大統領選でも、民主党オバマクリントンとの間で激しい予備選を行った。しかし一旦オバマ候補が決まれば、まとまる努力をする。そうしなければ、政権を取れない。現に共和党のマケイン候補はクリントン票の取り込みをはかる。

日本でも政権交代可能な2大政党制が実現すれば、党内での争いはあまりおきないのではないだろうか?したがって、長期的な安定政権が実現しやすくなる。極端なはなし、少なくとも4年は一政権が続くのではないだろうか?

そういうことを考えれば最大の景気刺激策は、政権交代でないかと思う。